南米最強国を決める大会、コパ・アメリカがいよいよ6月14日(金)に開幕する。今大会は、20年ぶりに日本代表チームが参加することで話題だ。
その開催地であるブラジルにおいて、世界一を決める大会が7月に開催されることをご存じだろうか。
ブラジル代表のネイマールが考案したアマチュアプレーヤー向けのU-25ストリートサッカー世界杯、「レッドブル・ネイマール・ジュニア・ファイブ(Red Bull Neymar Jrʼs Five)」。
7月13日(土)のワールドファイナルに向け、世界各地で計300回を超える予選が繰り広げられており、日本でも6月2日(日)にジャパンファイナルが開催された(写真:Red Bull)。
仙台、名古屋、大阪、福岡、東京で行われた地区予選を勝ち抜いた強豪チームがこの日、都心で激突。
レッドブル・ネイマール・ジュニア・ファイブはキーパー無しの5対5で行う10分間のストリートサッカー大会。16歳~25歳のアマチュア選手であれば誰でも参加可能で、さらに2名のオーバーエイジ枠が設定されている。
東京都庁のすぐそば、新宿中央公園の水の広場で開催された今大会。ネイマールとともに大会を開催するレッドブルらしいコート設定で、熱戦が展開された。
その結果、女子の部ではCiencia ボスベイビー、一般の部ではFC Capachildが優勝。それぞれブラジルで開催されるワールドファイナル出場を決めている。
女子の部を制したCiencia ボスベイビーは、武蔵丘短期大学の女子サッカー部メンバーで構成されたチーム。昨年初めて開催された女子のワールドファイナルに日本代表として出場し、見事ベスト4に輝いたCienciaの後輩たちだ。
決勝では、日本女子フットサル代表や同U-18代表のメンバーを擁する強豪、チーム福井丸岡RUCKを撃破。先輩たちに続き世界への挑戦権を手にした。
普段から一緒にプレーしている選手たちらしい、チームワークと元気が印象的なCiencia ボスベイビー。キャプテンの中貝夢は「去年先輩たちがベスト4に輝いているので、今年は優勝を狙いたいと思います」と力強く語った。
一方、一般の部で優勝したFC Capachildは、2017年のワールドファイナルに出場したKing Gear FCのメンバーであった菅優樹が中心のチーム。チームのモットーである『唯一無二のファンタジーを描く』のもと、出身の異なる選手たちが一つにまとまり、ハイレベルな今大会を制した。
ワールドファイナルに向けては、「自分たちのプレースタイルを信じつつ、もっと質を高めて優勝したい」とコメント。ジャパンファイナル決勝のパフォーマンスを見ていても、彼らならやってくれそうな予感が漂っている。
ともに優勝に相応しい強さで日本代表の座を勝ち取った両チーム。
ネイマールのアイディアと哲学が宿るこの大会で、今度はどんなプレーを見せてくれるのか。7月のワールドファイナルを大いに楽しみである。