この夏の移籍市場でエデン・アザールや久保建英らを獲得しているレアル・マドリー。
フランクフルトからは、6000万ユーロ(73億円)でセルビア代表FWルカ・ヨヴィッチも引き抜いた。
昨季は長谷部誠ともプレーした21歳のストライカーだ。彼が弱冠16歳でデビューしたのは、セルビアの名門ツルヴェナ・ズヴェズダ(レッド・スター)。
『The Players' Tribune』で、ヨヴィッチはレッド・スターについてこう語っている。
ルカ・ヨヴィッチ
「レッドスターでは、勝つことが全てさ。もし勝てなければ失敗だ。
チームが財政的な問題で苦しんでいた数年前にこんな話があった。
数人の選手が新聞を通じて、ファンにメッセージを送った。『大変な状態だ。クラブはシャワーのためのシャンプーさえ買えない』って。
次の日、数人のファンは選手たちの車に侵入してシートにシャンプーを置いていった。
自分が言ってることが分かる?フットボールクラブを超越したものさ。
でも、こういう環境で育つと、どんなことも決して恐れない自信が手に入る」
狂気じみた話だが、そういう環境下で成長したことで大きな自信も手に入れられたそうだ。