今季プレミアリーグに戻ってきたアストン・ヴィラ。

新シーズンに向けた新戦力として、クルブ・ブルッヘから22歳のブラジル人FWウェズレイ・モライスをクラブ史上最高額となる2200万ポンド(29億円)で獲得した。

190cm93kgという巨漢なウェズレイの生い立ちは壮絶だったようだ。『Guardian』が伝えている。

9歳で父親を亡くした後はネジを選別する工場で働いていたそう。子供の頃はフットサルに興じていたという彼はフットボールに救いを求める。

契約を勝ち取ろうとヨーロッパ中を渡り歩き、アトレティコ・マドリーのU-17チームでは3か月を過ごし、大会でゴールも決めた。ただ、結局はブラジルに帰国し、工場に戻ることに。

その後、スロバキアのトレンチーンでの1カ月のトライアルが契機になった。当時、本人は攻撃的MFとしてプレーしたがっていたものの、資質を見抜いたトレンチーン関係者がストライカーにコンバート。

それが当たり、ブルッヘへとステップアップする。ただ、まだピッチ内外で学ぶべきことが多く、ブルッヘのマネージャー曰く、「本当に必要なものを買うために一緒にスーパーマーケットに行った」とか。

また、加入当初は相手の挑発的なキックに激昂して何度も退場になり、周囲はスマートさを身に着けるように説いたという。

高さだけでなく、強さと速さを併せ持つパワフルストライカーだ。

そんなウェズレイは15歳の若さで父親になった。最初は息子、そして1年後には女の子を授かったそう。

さらに、彼はガリンシャと同じように左右の足の長さが違うという身体的特徴を持っている。19歳で加入したブルッヘでは当初は故障が憂慮されたというものの、本人はそのことで問題を抱えたことは一度もないそう。

そんなウェズレイはブルッヘ時代からすでに英語の勉強をしていたとか(移籍直後のインタビューはポルトガル語だったが)。

8月10日に開幕するプレミアリーグで注目したい選手のひとりだ。ちなみに、開幕戦の相手はトッテナム。