サッカークラブが社会で果たすべき役割とは何なのか。政治的な動きに関わってもいいのか。そのようなことは常に議論されるものだ。

ドイツの4部リーグに所属しているバベルスベルク03は、胸のスポンサーロゴを入れるスペースに『Seebrücke』と書いた。

これは「海に架ける橋」というような意味で、難民がヨーロッパに到達するための安全な道のりを提供しようというキャンペーンを掲げた社会団体だ。

そして、バベルスベルクはこのユニフォームが1枚売れるたびに5.60ユーロ(およそ660円)を『Seebrücke』に寄付することを決めている。

このユニフォームの初期ロットは24時間以内に完売し、さらにクラブは年会費の50%が寄付に回るメンバーシップをサポーター向けに販売しているという。

バベルスベルクはポツダムという街にある最大の男子サッカークラブ。2014年にはドイツで初めての難民チームであるウェルカム・ユナイテッド03というクラブを立ち上げ、最下層のリーグから参戦したこともある。

昨年はこのクラブのサポーターが「ナチスの豚は出ていけ」とチャントを歌って処罰を受けるも、相手だったエネルギー・コットブスのファンがナチス式敬礼をしていたことなどを理由に罰金の支払いを拒否し、リーグと対立したことも。

政治的活動によってピッチの内外で知名度を高めているバベルスベルク03。その存在をどう捉えるかは見方が分かれるだろうが、社会に与える影響は大きそうだ。