先日リーガ・エスパニョーラのバルセロナからロシアのゼニト・サンクトペテルブルクに移籍することが決まったブラジル人FWマウコン。
動いた移籍金は3600万ポンド(およそ52.4億円)であると言われており、ロシアとの取引としては異例の額となっている。
彼は早くも土曜日に行われたクラスノダール戦に出場することになったのだが、そこでゼニトの一部ファンから批判を受けたとのこと。
『Sport.ru』によれば、試合の最中にスタンドで掲げられたバナーには「伝統への忠誠心を表してくれてありがとう」と書かれていたそう。
ゼニトの一部サポーターグループはクラブの伝統を「黒人選手と契約しないこと」だと捉えており、マニフェストにもこう書かれているようだ。
「我々はレイシストではない。ただ黒人選手の不在が重要な伝統であり、倶楽部のアイデンティティを象徴するものであるということだ。それ以上ではない。
ヨーロッパ主要都市で最も北にある街のクラブとして、我々はこれまでアフリカとの精神的なつながりはない。それは南米、オーストラリア、オセアニアも同じである。
我々はこれら他の大陸の民に対して何もすることはないが、同時にゼニトの精神に近い選手を求めている。
今、ゼニトの黒人選手は力のみによって強制されているし、それは反発を引き起こす。我々はあるべき形にならなければいけない」
なお、ゼニトの試合にはドウグラス・サントスとウィルマル・バリオスも先発出場しており、彼らもターゲットになったものと考えられている。
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