2019-20シーズンに最も驚きを与えた新ユニフォームといえば、ユヴェントスだろう。

伝統の黒白ストライプではなく、黒白のツートンカラーにピンクのラインを採用したデザインはまさに衝撃的。あまりに斬新な仕上がりに賛否両論が巻き起こった。

そうした中、adidasの担当デザイナーが『ESPN』のインタビューに応じた。マンチェスターで生まれ育ったというイニゴ・ターナー氏。

従来の黒白ストライプがNFLの審判ユニフォームに酷似しているので、デザインが一新されたという噂を完全否定しつつ、こう述べた。

イニゴ・ターナー

「全くのデタラメだ。それがプロセスの一部だったことは一度もない。

フェイクニュースさ。何者かが話を作って、釣り記事にする」

「(このユニフォームが受けている評価については)認識している。ウケがいい時のほうが嬉しい。

何か大胆なことをした時はまずはリアクションがある。

人気になるのに少し時間がかかるユニフォームもある。

チームがそのユニフォームを少し(の間)着る必要があるだろうし、その後に人々が続く。『見慣れた、本当に好きだ』ってね。

誰もが意見を持っているものさ」

「伝統的なユニフォームがずっと同じでいることは、やや意外性がなく、前進しないことだとも思う。

僕らがadidasでやらなければいけないことは、ピッチ上のフットボールの見た目を前進させることだ。

ナンバーボックスなど多くのルールがあるとそれはさらに難しくなる。

フットボール史上最も象徴的なユニフォームをいくつか振り返ってみれば、マンチェスター・ユナイテッドのあのアウェイユニフォーム、アーセナルの“腐ったバナナ”ユニフォーム、誰もが今でも覚えているアイコニックなユニフォーム…。

もし当時SNSがあったら、そのリアクションは相当苛烈だったと思う。

でも、それらのユニフォームは皆が愛しているし、多くの人々の愛情を受け、記憶されているものさ」

伝統を維持しているだけでは停滞してしまうという考えがあるようだ。

そのうえで、斬新なデザインには反発があるのは当然としつつ、時が経てば人気が出て記憶に残るものになることもあるとも。

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