移動手段や通信環境の発達などもあり、日本を訪れる外国人観光客は増加の一途をたどっている。

サッカー界もイニエスタやフェルナンド・トーレスといった世界的な選手の活躍により、日本に関心を示す選手が増えているところだ。

ただ、そんな昨今の“ブーム”以前から日本に興味を持っている世界的なサッカー選手たちがいる。今回は、そんな5名をご紹介しよう。

アレッサンドロ・デル・ピエロ

イタリア代表:91試合27ゴール(1995-2008)

甘いマスクと華麗なテクニックで世界中のファンを虜にしたデル・ピエロ。

彼はサッカー界で一番の“親日家”といっていいだろう。選手の多くが愛する『キャプテン翼』はもちろんのこと、『ルパン三世』のファンであることも知られる。

また、子供の頃には『ワールドプロレスリング』にも夢中となり、2005年に来日した際にはテレビ番組で“ドラゴン”こと藤波辰爾と対面。その際にタイガー・マスクの覆面をプレゼントされ、空港で被った姿は話題になった。

近年もチャリティーマッチなどでたびたび来日しており、東日本大震災が発生した後には日本円にして2000万以上を寄付している。

ルイス・フィーゴ

ポルトガル代表:127試合32ゴール(1991-2006)

「ポルトガル史上最高の選手」といえば現在ならクリスティアーノ・ロナウド一択であろうが、それ以前であればエウゼビオかこのフィーゴが候補だったであろう。

スピードに頼らない変幻自在のドリブル、抜き切らずに供給されるクロスは極上であり、2000年にはバロンドールを受賞した。

そんな彼はこれまで日本の文化に感銘を受けたことをよく語っており、バルセロナ在籍時に日本食のレストランまで開業したことは有名な話だろう。

当時バジャドリーに在籍した城彰二はフィーゴの強い要請でこのレストランに招かれている。ただお味については…だったようで、若き日の城は「これは寿司じゃない」と言い放ったとか。