今季バルセロナで大ブレイクを果たしている16歳のFWアンス・ファティ。16歳という若さでデビューし、早くも2得点を記録。先日のバレンシア戦では先発出場から1ゴール1アシストを決めている。

彼の父親ボリ・ファティは2001年にギニアビサウからセビージャ付近の街に移り住んだ人物。兄のブラマと弟のアンスも少年時代からサッカーをしていたという。

『Daily Mail』によれば、ボリは『La Cope』に対して以下のように話したとのこと。

ボリ・ファティ

「こんなに息子がサッカーに長けているとは思わなかったよ。

アンスは毎日頼んできたね。『パパ、サッカーしたいから連れてってよ』と。

最終的にはうんざりして公共のグラウンドに連れて行ったよ。『疲れたら帰るんだよ』と伝えてね。

その後仕事に行って、夜になって家に帰ると、ドアの前に人が集まっていたんだ。彼らは『ファティ、ここに何があるのか分かっているのかい?』と聞いてきた。

彼らは言ったよ。『明日、アンスをピッチにつれて行く。君も彼のプレーを見るんだ』と。

次の日ピッチへ行ったら、彼のドリブルを見ることになった。どんな相手が来ても抜き去ってしまうドリブルをね」

「レアル・マドリーは、我々にお金とマドリッドの家を提供してくれた。しかし、練習場に宿泊施設がなかったので確信が持てなかった」

なお、その後バルセロナとセビージャからオファーを受けたものの、最終的には後者に加入することを決めたそう。金額はレアル・マドリーの方が上だったが、環境面が決め手になったようだ。

また、セビージャについてはモンチSDが直接ボリに会談を行うなど交渉を進めていたものの、バルセロナのほうが先に約束を結んだとのことだ。

バルセロナのユースでは久保建英とコンビを組んで得点を量産したアンス・ファティ。リーガの舞台での「元パートナー対決」が実現するだろうか?

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