アーセナルを20年以上に渡って指揮したアーセン・ヴェンゲル監督。有望な若手を引き抜いて、一流に育て上げる手腕も評価されていた点のひとつだ。

そのヴェンゲルが『beIN SPORTS』のインタビューで興味深い話をしていた。

若手についてはこんな「信じられない話」も。

アーセン・ヴェンゲル

「アカデミーにいる若い子たちへのプレッシャーは巨大だ。

我々は彼らがフットボーラーになれるように準備を整える。

だが、トップのアカデミーでもプレミアリーグの選手になれるのはわずか1パーセントだ。

つまり、99パーセントはプレミアリーグの選手にはならないということ。

パーセンテージで私が驚いたのは、16~20歳までにトップクラブと契約した選手たちの67パーセントは21歳の時点ですでにフットボールをプレーしていないということだ。

信じられるかい?全くもって信じられない。

「彼らのような人々を生き続けさせるために、我々にはやるべき仕事がある。

1パーセントはひどい。例えば、17歳の選手が20人いたら、15人はすでに自分たちにはチャンスがないことを分かっている。

5人には希望はあるが、そこにいる大多数は自分たちが達成できない夢とともに生きなければいけないことを知っている。そこに問題がある」

「こういう子たちへのプレッシャーは家族からのものだ。

大抵の場合、そういう選手たちは低所得層の出身で、家族の期待を背負っている。

表面に表れない潜在的なプレッシャーがあるが、彼らは周囲を失望させたくはない」

「我々が改善できるのは、彼らによりよい教育を与えることだと私は信じている。フットボール的教育だけではなくね。

フットボールクラブが容易に達成できる最初の部分だ」

多くの若手を見てきたヴェンゲル。16~20歳までに契約した選手のうち、約7割は21歳の時点ですでにフットボールを止めているというデータに衝撃を受けたという。そのうえで、自分たちにはやるべきことがあるとも述べていたようだ。

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