大畑大介「ボールを持ったラファエレ選手、右足で空いたスペース、細かいスペースに対して蹴り込むっていうね。精度もそうなんですけど、常に冷静ですよね。

ここ普通に左足で蹴るんじゃなくて、一度溜めて、空いたスペースに右足で蹴り込む。

そして、バウンドをしっかりコントロールさせながら、次のバウンドを見てください。

ここで跳ね上がるんですよ。こういったことまでしっかりとコントロールしているんですよ」

加藤浩次「このバウンドをあえてやってるんでしょ?」

大畑「(狙って)やってるんですよ」

加藤「(狙って)やってると嘘ついてるわけじゃないでしょ?(笑)」

大畑「いやいや、やってますよ(笑)。

ちゃんと右足でボールのね、ゆっくりここで一瞬溜めて、落として、しっかりとバウンドが転がるように」

加藤「2つ目のバウンドでぽーんって上に上がるように蹴っているということでしょ」

大畑「そうなんですよ。それを追いかける方っていうのは、そのバウンドを見てるんですよ、ちゃんと」

加藤「転がりを見て」

大畑「見てるんですよ、次上がるなっていうタイミング分かるので」

加藤「そこがすごいんだけど」

(~中略~)~

加藤「福岡選手のトップスピードに乗るような位置に蹴っているということでしょ」

大畑「そうなんですよ。(~中略~)

周りの選手が誰がどういったプレーをするのか、全員が同じイメージを描けているんですよね。

だからこそ、ここで(ラファエレ選手が)一瞬溜めた、福岡選手もここでスピードをコントロールしているんですよ。越えちゃうとダメなんで。

そこで蹴るなと思った瞬間にギアを上げる。絶妙なのが、外側からボールを追いかけるんですよ。

そして、一旦内に入って、すぐ外に切る。コース取りも抜群なんですよ」

加藤「これだから、サッカーでいうスルーパスですよね?」

大畑「そうなんですよ。2列目に対してしっかりとこの感覚があるわけですよね。

サッカーしてる方は多分わかると思うんですけど、次にどの選手が外側から上がってくるかなというのをイメージしながら、一度溜めて、DFが上がってくるのを待つ、上がってきた瞬間にそこにボールを落とすということですよね」

サッカーでいうと、ボールを持った選手が相手DFをおびき出しつつ、ラインギリギリで裏に飛び出すFWにスルーパスを通すといった感じだろうか。

サッカー同様にラグビーにもオフサイドが存在する。キックの場合はボールではなく蹴った選手がオフサイドラインになるとか。

素晴らしいキックパスを見せた28歳のラファエレ・ティモシー選手はサモア出身。4歳でニュージーランドに移住した後に18歳で来日した。今回は右足で蹴っているが、本来は左利きだそう。

サッカー経験者である田村優選手もそうだが、あの楕円形のボールのバウンドまで計算してキックパスを出せるというのは本当に凄い…。

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