サッカー界でふたたび問題となっている人種差別。

FAカップでは、黒人GKが相手ファンから酷い差別を受け、チームが試合を途中で放棄する事態も起きた。

この事件は予選4回戦、ハーリンゲイ・ボロ(英7部)対ヨーヴィル・タウン(5部)戦で起きた。

『BBC』によれば、ハーリンゲイGKは相手ファンから唾を吐きかけられたり、物を投げつけられるなどしたという。その後、ホームチームであるハーリンゲイはチーム全員がピッチから去り、試合を放棄した。

ハーリンゲイの監督は「彼をプレーさせ続ける方法はなかった。処分されても構わない。とても悲惨だった。我が選手たち数人に対する罵声は胸糞悪いものだった」などと述べている。

そのうえで、ヨーヴィルの選手や監督についてはこう述べている。

ハーリンゲイ・ボロ監督

「ヨーヴィルの選手や監督は格が違った。

彼らはサポーターを落ち着かせようとしていたし、ベストを尽くそうとして、我々をサポートしてくれた。

『もしピッチを去るなら、我々も一緒に去る』と言ってくれた。

私がチームを立ち去らせる決断を下した。ヨーヴィルは罰せられてほしくない。

もし我々がFAカップを放棄すれば、彼らが勝ち抜ける。そこに悪感情はない」

ヨーヴィルタウン監督

「ヨーヴィルを代表して、我々はハーリンゲイを完全にサポートするし、ともに立ち上がる。

決して経験したくなかった状況を経験することになった。

勝つためには何でもするが、決して超えてはいけないレベルとラインがある。

人種差別を支持する理由などない」

この件について、イングランドサッカー協会も声明を発表。試合に差別が入り込む余地はないと断罪し、調査を経て適切な措置を講ずるとしている。