プレミアリーグで10位と苦闘するアーセナル。20年以上に渡って指揮を執ったアーセン・ヴェンゲル監督の退任もあり、現在は移行期にあるといえる。
そのアーセナルは2006年にスタジアムを移転。4万人弱のキャパシティだったハイバリーから、3.9億ポンド(現レートで557億円)を投じて建設した6万人収容のエミレーツ・スタジアムに移った。
長期的な収益を増やすための施策でもあったはずだが、ヴェンゲルは“魂”が失くなってしまったと感じているようだ。『beIN Sports』に対してこう述べたそう。
アーセン・ヴェンゲル
「私はハイバリーから移った。アンフィールドに似ていたあのスタジアムには魂があった。
我々は新しいスタジアムを作ったが、魂を見つけることは決してできなかった。魂はハイバリーに置き忘れてしまった。
セキュリティ上の理由によって、(ハイバリーを)再現することはできなかった。
救急車が入れるようにするため、ピッチとスタンドの距離をより広げなければいけなかった。
スタンドの傾斜も小さくする必要があり、あの雰囲気を再現することができなかった」
ピッチとの距離やスタンドの傾斜が変わり、かつてのような雰囲気がなくなってしまったと嘆いていたとか。そのヴェンゲルがかねてより絶賛しているアンフィールドの雰囲気がこれだ。
これが吉田麻也も圧倒されるというアンフィールドの雰囲気…。
ちなみに、アンフィールドが開場したのは1884年。その当時はエヴァートンのホームスタジアムだった(1892年からリヴァプールのホームに)。