先日マンチェスター・シティがUEFAチャンピオンズリーグへの出場禁止処分を下されたイングランド・プレミアリーグ。
原因はオーナーの関連企業からスポンサーフィーに見せかけた迂回投資をしていたという疑惑で、ファイナンシャル・フェアプレー制度の悪質な違反と考えられている。
これはもちろんプレミアリーグにも大きな打撃を与えるものであるが、同時にもう一つバブルの終焉を導くような事態が進んでいる。
それは、ギャンブル関係の広告に関する世間の圧力である。
現在サッカークラブの多くがベッティングサービス(賭け)を展開する企業とスポンサー契約を結んでおり、多くの資金を得ている。
イングランドの1~2部に所属する44クラブのうち27クラブがギャンブル関係の会社とスポンサー契約を結んでおり、その総額は6900万ポンド(およそ100.4億円)である。
しかしギャンブル依存症の問題もあって賭博関係の広告に対する批判の声が高まっており、自主規制を行う可能性が示唆されてきた。
そして『Guardian』によれば、今回エヴァートンが胸スポンサーの『Sportpesa』との契約を早期に解除することを決定したとのことだ。
Sportpesaはケニアに本拠地を置くスポーツベッティング企業で、エヴァートンとは年間700万ポンド(およそ10億円)で契約していた。
昨年7月には初のケニアでの親善試合も!この雰囲気、まさにアフリカ…。
ただエヴァートンはそのSportpesaとの2022年まで残った契約を、今季で終わらせるという。つまり20億円ほどの収益を諦める形になるようだ。
これはエヴァートンの経営陣による戦略的レビューの結果であるとのことで、長期的な視野に立った選択であるという。