ウディネーゼで長く活躍し、現在はエラス・ヴェローナに所属しているMFエマニュエル・アギェマン・バドゥ。昨年から今年にかけて悲劇的なシーズンを過ごしているという。
かつてU-20ワールドカップでガーナが初優勝した時、最後のペナルティキックを決めた彼。昨年はそれから10周年を迎えたため、その映像も配信されている。
On 16 October 2009, Ghana made history by becoming the first African country to win the prestigious FIFA U-20 World Cup.
Agyemang Badu scored the last penalty to win the FIFA U20 world cup🎉🎊🏅 #3Sports pic.twitter.com/TJrLUULO5h
— #TV3GH (@tv3_ghana) October 16, 2019
それからセリエAと代表で長く活躍を見せ、サッカー選手として成功を収めてきた彼。ところが28歳になった昨年からは悲劇的な経験が続いたという。
『BBC』によればアギェマン・バドゥは以下のように話したという。
エマニュエル・アギェマン・バドゥ
「2019年と2020年は僕の人生で最も難しい時だった。僕は死にかけた。そして妹が痛ましい形で亡くなった。
僕にも家族にも非常に厳しいことだった。妹を撃った男はまだ逃げている。新型コロナウイルスの問題で物事が非常に遅く進んでいるからだ。悲劇だよ。
今季の開幕1週間前、練習試合の次の日だ。ジムワークを終えたあと、夜は自宅で過ごしていた。すると呼吸が苦しくなった。
疲れているだけかと思って真剣に受け取っておらず、次の日の朝に鎮静剤をもらっただけだったが…さらに悪化していった。
午前2時に医者に電話して、『これは病院に行くべきだ』となった。検査の結果、肺に血栓ができていることが分かった。
それから3~4ヶ月サッカーを辞めなければならなかった。もし医者に見てもらわなかったら、大惨事になっていたと思う。
8月から12月まではリハビリしかできなかった。戻ってから3~4週間は練習したが、その後新型コロナウイルスの問題が発生した。
それに対しては何もできないが、自分の人生があることを神に感謝しているよ」
妹のヘイガーは先月ベレクムで射殺されており、警察はすでに「容疑者は特定した」と主張しているそうだが、まだ逮捕はされていないとか…。
なお、バドゥは現在ガーナの故郷の病院にマスク、手袋、消毒薬などを寄付する活動を行っているとのこと。