ウディネーゼで長く活躍し、現在はエラス・ヴェローナに所属しているMFエマニュエル・アギェマン・バドゥ。昨年から今年にかけて悲劇的なシーズンを過ごしているという。

かつてU-20ワールドカップでガーナが初優勝した時、最後のペナルティキックを決めた彼。昨年はそれから10周年を迎えたため、その映像も配信されている。

それからセリエAと代表で長く活躍を見せ、サッカー選手として成功を収めてきた彼。ところが28歳になった昨年からは悲劇的な経験が続いたという。

『BBC』によればアギェマン・バドゥは以下のように話したという。

エマニュエル・アギェマン・バドゥ

「2019年と2020年は僕の人生で最も難しい時だった。僕は死にかけた。そして妹が痛ましい形で亡くなった。

僕にも家族にも非常に厳しいことだった。妹を撃った男はまだ逃げている。新型コロナウイルスの問題で物事が非常に遅く進んでいるからだ。悲劇だよ。

今季の開幕1週間前、練習試合の次の日だ。ジムワークを終えたあと、夜は自宅で過ごしていた。すると呼吸が苦しくなった。

疲れているだけかと思って真剣に受け取っておらず、次の日の朝に鎮静剤をもらっただけだったが…さらに悪化していった。

午前2時に医者に電話して、『これは病院に行くべきだ』となった。検査の結果、肺に血栓ができていることが分かった。

それから3~4ヶ月サッカーを辞めなければならなかった。もし医者に見てもらわなかったら、大惨事になっていたと思う。

8月から12月まではリハビリしかできなかった。戻ってから3~4週間は練習したが、その後新型コロナウイルスの問題が発生した。

それに対しては何もできないが、自分の人生があることを神に感謝しているよ」

妹のヘイガーは先月ベレクムで射殺されており、警察はすでに「容疑者は特定した」と主張しているそうだが、まだ逮捕はされていないとか…。

なお、バドゥは現在ガーナの故郷の病院にマスク、手袋、消毒薬などを寄付する活動を行っているとのこと。

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