現在新型コロナウイルスの影響によって中断されているイタリア・セリエA。そのため多くのクラブが収入源を失い、破綻の危機に晒されている。
すでにセリエAはリーグ再開に向けて動き始めており、ミランも練習場でソーシャルディスタンスを維持した上でのトレーニングをスタートさせた。
Intensity doesn't drop at Milanello 🆙
— AC Milan (@acmilan) May 10, 2020
A Milanello si lavora con intensità 🆙#SempreMilan pic.twitter.com/3dJWwpJMbN
密着するようなチーム練習はできていないようだが、それでも自宅よりは…。
しかし、イタリア政府の一部からは今もシーズンを打ち切るよう要求する声もあり、ワクチンが実用化されるまで試合を行うべきではないという過激な意見も存在するという。
『Tuttosport』によれば、それに対し元ユヴェントスのMFクラウディオ・マルキージオは以下のように話したという。
クラウディオ・マルキージオ
「現時点で、サッカーも他の職業と同じようにこの状況に捕らえられている。
しかしながら、我々が忘れてはいけないのは、サッカーはこの国でトップ10に入る規模の産業であるということ。何百万の人々が関連し、重要な経済的貢献をしている。
サッカーは、いつもSNSのトップページに登場するような億万長者のエリートだけのものではない。
それとは全く異なる経済的見通しを持つ、セリエBやセリエCの選手、スタッフ、理学療法士、警備員、そしてメディア。家族を維持するための給与をスポーツに依存している労働者すべてにもだ。
私は楽天家なので、すぐに試合が戻ってくることを願う。サッカーを愛しているし、正直とても懐かしい。
リスクコントロールについての議論をよく読む。しかし、ゼロリスクになるまで待つことを求めるべきではないよ。なぜなら、サッカーのようなコンタクトスポーツにゼロリスクは存在しないからだ。
我々はリスクをできるだけ少なくする構造を作らなければならないが、ゼロリスクを求めたら、永遠にプレー再開は不可能だよ。
政府は2019-20シーズンの終了を求めている。それは尊重される判断であるが、国家も責任を負い、業界が衰退しないことを保証しなければならない。
私は3つのレストランを経営するビジネスマンとして心配しているよ。
これまで政府からは多くの言葉が出されているが、ほとんど行動は起こされていないのだから」
欧州でも被害が大きい国の一つであるイタリア。政府からは威勢のいい声が出る一方、それがほとんど実行されていない…という。
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ビジネスマンとしての一面も持つマルキージオは、ゼロリスクを追い求めるあまりに経済が衰退することを心配しているようだ。