2013-14シーズンにアトレティコ・マドリー、2015-16シーズンにレスターがそれぞれリーグ王者となり、堅守速攻型の彼らが欧州の舞台でも結果を残すと、ハードワークの重要性にスポットライトが当たる。

昨季にはクロップ率いるリヴァプールが、攻守にバランスの取れた完成度の高いスタイルで欧州王者に輝いている。

2010年前後に栄華を極めたポゼッションスタイルはかつてほどの強さを誇ることができなくなり、ハードワークを売りとしたチームが徐々に盛り返しを見せてきた。

ここ10年ほどで様々な戦術的トレンドが生まれても、ファーガソン時代のユナイテッドが披露した、運動量豊富な手堅いサッカーのフォーマットは変わらず受け継がれている。

しかし、例えばファッションでも音楽でも、過去に流行したモノが再度評価され、ブームとなるのはよくある話だ。2020年代のフットボールが再びポゼッションに傾くのか、それともハードワークに傾くのか。非常に興味深い議題である。

written by ロッシ

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