新型コロナウイルスの影響によって長らく中断を余儀なくされていたイタリア・セリエAであるが、ついに再開の日時が決定。トレーニングも始まり、ローマの選手たちも太陽の下でボールを蹴り始めた。その模様がこれだ。

まだマスクを着けなければならない状況もあるが、選手たちは以前よりも距離を近づけてのプレーも可能になり、サッカーらしい雰囲気になってきた。

しかしその状況で、ASローマは非常に悲しいニュースを報告することになった。

25日、ローマは「かつてプリマヴェーラに所属していたジョセフ・ブアスが死去したことがわかった」と発表した。

ジョセフ・ブアスは1998年生まれのカメルーン人選手で、2016年にトライアル経由でローマとの契約を勝ち取った人物。

彼はヤウンデから欧州を目指して難民となり、イタリアになんとかたどり着いたものの、ローマの駅で渡航を支援した業者に放棄されるという経験をしたという。

避難所に助けを求めた後、難民で構成されるサッカーチームに入団して才能を開花させ、ローマレジェンドとの親善試合でスカウトに発見されたそう。

2015年にはローマ関係者のはからいで練習に合流し、18歳になると同時にプロ契約を締結。スパレッティ監督時代にはトップチームの練習にも招待されていたとのこと。

ローマではプレー機会を得られなかったが、今年2月にはルーマニア2部のウニベルシタテア・クルージュに加入し、サッカー選手として再出発を切っていたばかりだった。

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死因は、メディアによれば「心臓発作である」とのこと。21歳という若さで突然この世を去ってしまったようだ。

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