アヤックスの下部組織で育成され、若くしてトップチームの中心的な選手となったウェスリー・スナイデル。
ラファエル・ファン・デル・ファールトやズラタン・イブラヒモヴィッチとともにエールディヴィジを席巻。そのトップ10ゴールがこれだ。
両足から繰り出されるキックは、精度も威力もすごい!この体格からどうやったらこんなボールを…。
その活躍が認められ、2007年にはあのレアル・マドリーへとステップアップすることに成功した。当時としては非常に高額といえる2500万ユーロ(およそ30.1億円)の移籍金が動いている。
ただ、スペインでは中心選手として活躍を見せながらもいくつかの負傷に苦しみ、不倫問題なども発覚して2年目にペースダウン。結局インテルへと放出されている。
『Voetbal International』によれば、彼はレアル時代アルコールに溺れており、ロッベンやファンニステルローイにも警告されていたという。
ウェスリー・スナイデル
「僕は若かったし、成功と注目を楽しんだ。しかしそれから物事がうまく行かなくなった。
その原因はドラッグではなく、アルコールとロックンロールだよ。それに溺れていた。ウォッカのボトルがいつのまにか親友のようになっていた。
レアル・マドリーでは同じオランダ人のアリエン・ロッベンとルート・ファン・ニステルローイがいて、彼らは僕の態度に苦言を呈していたよ。
『そんなことをしていたら、長く続けることはできないぞ』と。自分は上手にプレーしていたが、もっとうまくやれるはずなのに…と言われていた。
レアル・マドリーの2年目には多くの出場機会を得たが、集中していなかった。僕の態度はあのクラブに値しなかったよ。
自分に嘘をついて、全て問題ないと納得させていた。持って生まれたインテリジェンスに頼って、なんとか自分を守っていた状態だった」
インテル時代に同僚だった長友佑都もYoutubeで「天才だった」と評価していたスナイデル。むしろアルコールに溺れながらあんなプレーをしていたことに驚かされる…。