かつてサッカー界最強のストライカーに君臨した元ブラジル代表FWロナウド。インテルの大エースだった彼は後にミランでもプレーした。
『La Gazzetta dello Sport』のSportweekでこんな話を明かしたそう。
ロナウド(元ブラジル代表FW)
「オリンピコで膝がふっ飛んだ時、痛みと怖さを感じた。自分は復帰できるのか、どんな状態で?と。
だが、最初の恐れが過ぎ去ると、自分でさえも知らなかった内なる強さを見つけたんだ。
(怪我後は)違う男だったが、サッカーへの愛は変わらなかった。
サッカーへの情熱が最高の監督、メディカル、フィジオ、チームメイトだったよ」
「怪我は運命だったが、(2001-02シーズンの優勝を逃したのは、2-4で敗れたラツィオとの最終戦が行われた)5月5日のせいにしなければいけない。
自分が握っていた運命を逃してしまった時、他の誰かに腹を立てることはできない。
僕らは普段のような自分たちではなく、起きたことが理解できなかった。だから、僕は泣いていたんだ。
スクデットは僕をとても愛してくれたインテルファンへの最低限のお返しになるはずだった。
あれがインテルでのラストゲームになるとは分からなかった。
モラッティ会長には、自分と当時のエクトル・クーペル監督とは断絶しており、(つながりができることは)決してないと伝えただけだった。和解の可能性すらなかった。
お別れを告げたずいぶん後にモラッティとこの件についてもう一度話した。僕らは互いに責めることなく、許しあった。
あの時の僕らには(退団)以外の選択肢はなかったのかもしれない」
「(ミランでは)うまくいかなかったが、シルヴィオ・ベルルスコーニ会長や、何よりもアドリアーノ・ガッリアーニがとても気にかけてくれた。
彼らとの信頼関係はいまでも笑顔になれる思い出さ。そのリスペクトは残っている。
「今になって言うのは簡単かもしれないが、でも事実なんだ。当時の僕は本当にインテルに戻りたかった。インテルに復帰するために全てを尽くしたんだ」
可能な限り待ったが、インテルからはYesもNoも返事がなかった。それはNoを意味するものだった。
ミラン入りした自分を裏切り者と感じることはなかったね。それよりもインテルに裏切られたという感じだね。
支持される選択ではなかったが、(宿敵への移籍を)恐れたことは全くなかった」
ただ、ユヴェントス一強時代を終わらせるのはインテルだとも述べており、今でもインテルへの思いは残っているようだ。
サッカー史上に残る怪物だった元祖ロナウド。ミラン移籍後に古巣インテル相手に決めたスーパーゴールがこれ(以下動画2分5秒~)。
ボックス外から左足でぶち込む!
インテル時代にミラン相手に決めたスーパーゴール(動画2分25秒~)もすごいぞ。