Pumaは12日、新スパイク『ウルトラ 1.1』を発表した。

Puma Ultra 1.1

数年に及ぶプロダクトテストや、セルヒオ・アグエロ、アントワーヌ・グリーズマンといった世界有数のスピードプレイヤーのフィードバックを経て誕生した『ウルトラ 1.1』。

カーボン繊維で構成された軽量のMATRYXEVO(マトリックスエボ)アッパーを搭載したダイナミックなシルエットと、直感的な動きをサポートするアウトソールを組み合わせ、果てしなくスピードを追求するPumaのDNAを受け継いだ究極の一足となっている。

今回、初めてフットボールシューズに採用されたMATRYXEVOのアッパーは、1層構造を取り入れることにより足に近い状態でフィット。並外れた軽さと優れた足へのサポートを実現している。

Pumaのイノベーションシニアヘッドであるロマン・ジラード氏は次のように語る。

「MATRYXEVOアッパーの最大の特徴は、1つの層で構築されている点です。すべての機能を1層のアッパーに組み込むことで、足への負担を最大限に軽減しました。これにより、シューズに穴を開けることなく優れたフィット感を生み出し、軽さと丈夫さを維持することができます。このような細かい調整には、消費者によるプロダクトテストやプロプレイヤーからのフィードバックが必要不可欠でした」

長年にわたり素材の特性をテストした後、Pumaはパートナーと共同し、業界初となる個々の繊維をコーティングする技術を開発。ポリエステル繊維、カーボン繊維、アラミド繊維を巧みにブレンドすることに成功した。

「シューズ側面のサポートを強化して欲しい」というプレイヤーからのフィードバックを受け、アッパーの側面には頑丈なアラミド繊維が施され、その他にも、軽量で優れたサポート性を提供するカーボン繊維を使用することにより、爆発的な前進運動を生み出すことを可能にしたという。

その意図について解説してくれたのは、Pumaのプロダクトラインのリードマネージャーを務めるピーター・スタッペン氏だ。

「私たちが目指しているのは最軽量のシューズ作りではなく、スピードを生み出すために必要なコントロール、牽引力、快適さといった機能を兼ね備えた、最適な重量のシューズを開発することです。1グラムを追いかけるのではなく、プレイヤーのアドレナリンを上げるシューズ開発に注力しました。その結果、軽量ながらも、快適性、安定性、耐久性といった、フットボールシューズに必要な要素を全て兼ね備えたULTRA 1.1が誕生したのです」

極薄で軽量のマイクロファイバーで形成されたGRIP CONTROL PRO(グリップコントロールプロ)をキッキングエリアやコントロールエリアに配置。強いグリップ力を発揮しつつ、軽量で柔らかな素材が、多彩なボールコントロールやキックをサポートしている。

アウトソールには軽量のPEBA(ポリエーテルブロックアミド)を使用し、代々受け継がれるPumaのランニングスパイクにインスパイアされたスプリットソールにより、ダイナミックな加速が可能に。

ソールプレートの前方部分に施された、小ぶりのスパイクや空気力学を考慮したV字型のブレードが、爆発的なスピードを実現する。

完全新作スパイクとなる『ウルトラ 1.1』は、8月24日に発売。

【関連記事】PUMAの契約選手で現役最強ベストイレブンを選んでみた(2020年版)

トップモデルである『ウルトラ 1.1』のほか、テイクダウンモデルの『ウルトラ 2.1』と『ウルトラ 4.1』が展開される。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名