かつてトッテナム・ホットスパーやハル・シティなどでプレーしたMFライアン・メイソン。、ギャリー・ケイヒルとの衝突で深刻な頭蓋骨骨折を負ったことで、27歳にして引退を余儀なくされた。

【動画】2度と起きてほしくないような頭部の衝突…メイソンのキャリアは絶たれた

近年は脳震盪による人体へのダメージが懸念されるようになったほか、数多くのヘディングによる軽度衝撃の蓄積で「認知症発症のリスクが3.5倍になる」という研究結果も出ている。

すでにイギリスの少年サッカーではヘディングの回数が制限されるなどの対策も進んでおり、ルールにも大きな影響を与えている。

それらを受けてライアン・メイソンは『BBC』で以下のように話し、プロでもヘディングが禁止されるかもしれないと語ったそうだ。

ライアン・メイソン

「今後の10~15年で、ヘディングがサッカーから禁止されたとしても、私は驚かないだろうね。

現在進められている研究によって、今よりもっと多くのことが明らかになるはずだ。あまりにも衝撃的なものがね。

サッカー選手が潜在的なヘディングの被害を十分に認識しているかどうかはわからない。しかしこれは調査を重ねれば重ねるほど、理解を深めれば深めるほど、現在の選手が多くの教育を受けられる。

『ヘディングのリスクを受け入れてプレーしますか?』という署名が必要になるような状況になるかもしれない。

本当に心配なことだ。我々が抱えているヘディングについての問題は、人生の後半になるまでその影響がわからないというものだからだ」