Jからのオファーを断り、いわきFCへ

11月中旬に早くから嵯峨の獲得を熱望していたJFLいわきFCへの入団を決断した。複数のJ3チームから獲得オファーを受けていたが、「サッカー選手としていわきさんなら成長できるイメージを持てた。カテゴリーはJFLだけど、フィジカル強化に励める環境がある」と明かした。JFLながら最先端の科学技術を用いたトレーニング施設や専用ピッチなどの環境が充実している。

仙台大の吉井秀邦監督は「本当に実力のある選手。いずれは日本を代表する選手に成長してほしい」とエールを送った。同大OBで来季からチームメイトとなるFW岩渕弘人は「理久の向上心の高さや取り組む姿勢は素晴らしいので尊敬している。来季から一緒に戦えることは本当に心強い」と後輩の選択を喜んでいた。

嵯峨のいわきFC入団に多くの関係者が喜びの声を寄せた。青森山田高の黒田剛監督は「可能性があるチームに入ったと思う。体づくりができる施設も整っているので、地道に努力を重ねてJリーグへステップアップしてほしい」と労った。仙台大でともにサイドを駆け抜けた松尾からは「自分の可能性は時に自分にも分からないものだから努力し続けて欲しい。何も気にせずサッカーを楽しめ」。

そして自他ともに認める親友で、青森山田高で共に汗を流した高橋は「理久とはずっといいライバルでいたい。親友だけど、絶対に理久には負けたくない。彼は上のステージに行く選手だと思っている。理久がレベルアップするなら、僕は(サッカー選手として)理久の上にいきたい。お互い成長していこう」と言葉に力を込めていた。

来季の目標はJ3昇格とJFL個人タイトル3冠王を掲げているが、一番の目標は「震災で傷ついたいわきで、チームはサッカーを通じて地域に密着している。自分のプレーでいわきを盛り上げたい。サポーターのみなさんと勇気や感動を分かち合えるプレーヤーになりたい。そしてチームと一緒に成長したい」と思いのたけを語った。

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大学サッカーも残すは1月6日に開幕する全国大会の#atarimaeni CUPのみ。初戦の東洋大戦に向けて嵯峨は「大学ではいい仲間に恵まれた。初戦の相手を破って、このチームで少しでも長く試合をしたい」。多くの逆境を乗り越えた背番号8は、大学最後の舞台で笛が鳴り止むまで全力でピッチを駆け抜ける。

嵯峨理久
1998年5月27日生まれ(22歳)
仙台大学→いわきFC内定

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