20日、2021年のJリーグ開幕を前にして行われる富士ゼロックススーパーカップが埼玉スタジアム2002で開催された。

昨季のJリーグと天皇杯を両方制覇した川崎フロンターレは、名古屋グランパスから獲得したジョアン・シミッチが先発したほかは昨季のメンバーを踏襲。4-3-3で試合に臨んだ。

一方のガンバ大阪も昨季も所属していた11名でスタメンを組んだが、システムに関しては4-3-3。小野瀬康介をサイドバック、矢島慎也を右ウイングに使うという意外な配置となった。

先制点を奪取したのは川崎フロンターレであった。前半30分、田中碧が左サイドに流れて三浦弦太を振り切って折り返すと、そこに三笘薫が飛び出した。余裕を持ってシュートを放つと、鋭いボールがゴール右上に突き刺さる。

さらにその3分後、左サイドからのクロスをニアで三笘が触ってコースを変え、右から上がってきた山根がシュートを放つ。それをゴール前に残っていた三笘が押し込み、ネットが揺れた。

一旦はVARのチェックでオフサイドかどうかが確認されたが、オンフィールドレビューには至らず、追加点が認められることとなった。

2点ビハインドとなったガンバ大阪は後半15分、小野瀬康介のクロスからの流れで矢島慎也がゴールを決め、スコアを2-1とする。

さらにその数分後、ペナルティエリアに入った川﨑修平に縦パスが入ったところで川崎にハンドがあり、ガンバ大阪にPKが与えられる。これをパトリックが決めて2-2の同点とした。

試合終了間際には「脳震盪の選手が発生した場合交代枠が1枚追加される」というルールが初めて適用され、塚川孝輝が車屋紳太郎に変えられるという場面も。

そして試合が動いたのは後半アディショナルタイム5分、遠野からのスルーパスに飛び出した小林悠がシュートを放ち、ゴール左隅に沈める。

そしてスコアが3-2となった直後、試合終了の笛が鳴り響いた。

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この結果、川崎フロンターレがガンバ大阪を3-2で下し、2021年の初タイトルを獲得。J1&天皇杯王者がいい形でスタートを切ることとなった。

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