かつてミランやオランダ代表でエースストライカーとして活躍したマルコ・ファン・バステン氏。先日までFIFAのテクニカルディレクターを務め、VARの普及にも尽力していた。
彼はFIFAで働いていたころから「オフサイドを廃止したい」という主張を行っていることでも有名だ。
今回彼は『Sky』のインタビューに答え、その理由を以下のように説明したという。
マルコ・ファン・バステン
「オフサイドはいいルールではないと確信している。少なくとも、オフサイドなしでサッカーが可能であることを示したい。
私はオフサイドがないほうがサッカーがより良くなると確信している。
サッカーは素晴らしいゲームであるが、それでもより良く、より壮観に、よりエキサイティングなものにするためには、さらに多くのことをしなければならないと思う。我々はそれに取り組む必要がある。
それぞれのチームが、オフサイドなしでのプレーの解決方法を見出していくだろう。
もしオフサイドラインが取り払われた場合、ディフェンスラインはより深いものになるだろう。裏のスペースを取りにくくしなければいけないからね。
しかしながら、戻りすぎてしまえばシュートを許してしまうし、ゴールキーパーの視界も妨げる。それが解決策ではないことをチームは認識するだろう。
一方守備の際には、オフサイドがなければ1~2名の選手を前に置いておける。ボールを奪ったら相手の方向へと送ることができる。
問題は、我々にはオフサイドというルールがあり、その判定についてどれくらいの頻度で話さなければならなくなっているかという点だ。
その問題は遥かに少なくなり、チームはその悪いルールが撤廃された中で他の解決策を見出していくだろう。今と同じほどに壮観なプレーができるようにね」
少なくとも問題になりやすい判定を減らすことができ、その新しいルールの中で選手はより面白い試合を開発していくはずだ…ということだそう。