EURO開幕戦でイタリアと激突したトルコ代表でキャプテンを務めているのは、35歳のFWブラク・ユルマズだ。
今季リールにフリー移籍すると16ゴールを叩き出し、チームをリーグアン優勝に導く大暴れ。トルコ国内では点取り屋として高く評価されてきたが、中国以外では初となる国外移籍で大ブレイクを果たした。
そんな彼をリールに連れてきたのが、ルイス・カンポス氏。彼はジョゼ・モウリーニョ監督が率いたレアル・マドリーでスカウトとして活動した後、モナコとリールでディレクターを務めた人物だ。
『L’Équipe』によれば、こんな秘話を明かしてたそう。
ルイス・カンポス
「2013年春、レアルはCL準々決勝でガラタサライと対戦した。対戦相手のレポートをまとめる責任者が私だったんだ。
ブラク・ユルマズはすでに素晴らしいキャリアを築いていたが、その時に私は彼を発見した。
モウリーニョに彼のことを話したよ。その日以来、私は彼に恋したんだ」
そんなカンポス氏はモナコ時代にディミータル・ベルバトフかユルマズを獲得するかで迷った過去も明かした。
「モナコでラダメル・ファルカオが怪我をした時、我々はベルバトフにするかユルマズかで迷った。ただ、彼は破格の給与だったし、すでにスターだった。
彼は5大リーグに来るのが遅すぎたね。(口説く際に)本人にこう伝えたんだ。
『ずっと君のことが好きだった。なぜ君が欧州に移籍しなかったのか分からない。
今回はとても野心的なクラブであるリールでのチャレンジをオファーしたい。
いい街、いい監督、有望なチーム、いい施設があるが…我々に足りないのは君だけだ。君こそが最後のピースなんだ。
そのキャラクター、並外れた経験は若いチームのためになる。我々を成功に導くだろう』ってね。
彼の目は輝き、ケミストリーを感じていたよ」
本人に8年間秘めてきた愛を伝えたそうで、ユルマズも心を動かされたようだ。
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なお、カンポス氏は昨年末でリールを退団している。