グループステージ3連勝でEURO2020の決勝トーナメントに進出したオランダ代表。

右ウィングバックのデンゼル・ダンフリースはここまで2ゴールの活躍を見せている。彼はオランダ領アルバの代表チームでプレーした後、オランダ代表に鞍替えした経歴を持つ。

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アルバ代表にデビューした2014年当時はまだプロでさえなかったが、いずれオランダ代表になるとの思いからアルバ代表での公式戦出場を断っていたそう。『VI』によれば、当時のアルバ代表監督がこう明かしたという。

ジョヴァンニ・フランケン(元アルバ代表監督)

「プロ経験が0分だった彼はシンプルに言った。オランダ代表を選ぶと。

最初は誰もが笑ったよ。彼が真剣だと分かるまではね。その後に何かが起こった。アルバは誇り高い島なので、デンゼルは裏切り者と見なされていた。

アルバにはテレビ番組もあり、ダンフリースについてのものもあった。笑いのネタにされてね。かなり強烈だった。

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だが、デンゼルは肩をすくめるだけだった。私は彼と話をしようとしたよ。

『デンゼル、君が右サイドバックとしてオランダ代表になるなら長い行列に並んで待つぞ。だが、アルバ代表として一番手になるなら、リベリアのジョージ・ウェアやカメルーンのロジェ・ミラと同じような国民的英雄になれる』ってね。

すると、デンゼルは私を見て笑顔でこう言ったんだ。

『どういたしまして。そうなる必要はありません。僕はオランダ代表に入ります』」

当時18歳だったダンフリースはプロ経験が全くなかったにも関わらず、将来オランダ代表になると宣言。当初は嘲笑され、裏切り者扱いもされたものの、見事にそれを叶えてみせたという。

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