EURO2020の決勝に進出したイタリア代表。36歳になったDFジョルジョ・キエッリーニは2005年からプレーするユヴェントスで535試合に出場してきた猛者だ。
そんな彼が実はイングランド移籍寸前だったとか。『Mirror』によれば、ロイ・キーンが監督を務めていた頃のサンダーランドが獲得に乗り出していたそう。当時のチーフスカウトがこう明かした。
ミック・ブラウン(元サンダーランド チーフスカウト)
「ある日、代理人から『キエッリーニに興味はあるか?』という電話があった。
私は『もちろんある。だが、彼がここにくる可能性はない』と答えたら、彼から『私に任せろ』と言われたのでそうした。
数日後、折り返しの電話があり、『キエッリーニはその気になっている』と言われたんだ。
だから、私はロイ・キーンに会いに行き、彼らに任せた。その後、ボスにどうなっているかを聞くと、『ほぼ完了した』と言われた。びっくり仰天したよ。
800万ポンド(12.2億円)でユヴェントスと移籍金で合意していた。キエッリーニの条件もね。全てが整っていた。
だが、上層部の交渉のどこかで、20万ポンド(30億円)をめぐって破談してしまった。
それは、ロイや私とは全く関係がなかった、ロイはキエッリーニに来てほしがっていた。
誰がそれを求めたのか、何のためだったのか、私には分からない。
本当に残念だった。あの子がとびきりの選手になることに私は人生を賭けていたからね」
英国移籍が間近だったのは、サンダーランドがプレミアリーグに昇格した2007年夏のことのようだ。
当時22歳だったキエッリーニは契約満了が近づいており、条件面でも合意していたとか。ただ、その後、価格が急騰して取引は破談に終わったという。
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同氏によれば、イヴァン・ラキティッチやマリオ・マンジュキッチらもサンダーランドが獲り逃してしまった選手たちだそう。