英国のサッカー界で、今「スヌース」と呼ばれる無煙タバコが問題になっているようだ。

「スヌース」はスウェーデンで生まれた無煙タバコで、単純にタバコの葉を袋に詰めたもの。それを口に含むことで効率よく、匂いも煙もなく急速にニコチンを摂取できるという商品である。

英国のみならずEU全体でも販売自体が禁止されているものの、発祥の地スウェーデンでは許可されているため、インターネットなどを介して購入できる他、所持や使用については摘発される法律がない。

『The SUN』によれば、この「スヌース」はイングランドのサッカー選手の間で非常に流行しており、依存症患者を生み出しているそう。

プレミアリーグでも、レスター・シティのFWジェイミー・ヴァーディが2016年に出版した自伝で「常用していた」と告白している。

一部のクラブは使用した選手に罰金を科すなどの行動に出ているものの、リーグ2(4部)のあるチームでは13名ものメンバーが中毒になっているとも。

ニコチンは精神に落ち着きをもたらすために試合前や試合中にも使用されるが、そのために摂取量が非常に多くなるという。

そのため食欲の抑制に加えて睡眠に影響を及ぼし、休息の質を大幅に下げてしまうのだそう。

あるクラブの監督

「スヌースはサッカーの悪魔だ。選手に忍び寄る悪魔の一つだ。週3回のヘアカットと同じようにね。

我々のクラブでは本当の問題となっている。トップチームでもユースチームでも溢れている。

食欲を抑制するということは、筋肉に正しく栄養が与えられないという意味だ。とくに回復中はね。

試合前の不安を和らげるために使う選手もいる。いや、しかしこれはパフォーマンスをピークから落としてプレーするということでもある。中には依存症でスヌースをポーチに入れて練習しなければならないような選手もいる。

昨年は筋肉のケガが増加したと言われる。一般的には新型コロナウイルスの影響でのハードスケジュールが原因だというが、半分はスヌースの影響だと思うよ。

筋肉だけではないんだ。靭帯にも腱にも影響があるはずだ。ただ体に毒を入れているだけなのだから」

あるリーグワン(3部)の選手は、スヌースを1日20パック使用することすらあるという。朝の歯磨き前に1つ、練習前に2つ、練習後に2つ、昼食後に2つ、帰宅後に2つは少なくとも使うとか。

その選手は「サッカーでこれを使っていない選手のほうが少ない」と話しているとか…。

【動画】欧州では各国で禁止されているスヌース。このように歯茎の上に挟んで使用する

なお、日本ではJTがスヌースを輸入販売しており、1ケース500~600円で購入することができる。