先日、経営破綻のためにチームの解散が決定したキエーヴォ・ヴェローナ。かつてはセリエAでも上位に入ったクラブだが、税金の未払いが続いたことからセリエBへの登録基準を満たすことができず。
キエーヴォで500試合以上に出場した伝説のFWセルジョ・ペリシエが、なんとかセリエDに登録できるよう新しいオーナーを探したものの、結局それも成功しなかった。
それによってプロチームは解散が決定したものの、そのペリシエがオーナーとなって8月23日に「FCキエーヴォ1929」という後継クラブを立ち上げ。現在地域リーグに登録するための動きを見せているという。
そして、すでにイタリアサッカー連盟には登録を行っており、現在ペリシエ自身がキエーヴォという名前を残すために奔走しているようだ。
彼は『L'Arena』のインタビューに対して以下のように話し、愛するクラブの復活に向けてまだ諦めないと宣言したという。
セルジョ・ペリシエ
「私は諦めていない。まだ終わっていない。
挑戦していく。最初の困難に直面した段階でキエーヴォを諦めることはできない。
はっきりさせておかなければならない。正しい道へと歩もうとするための時間は本当に少なかった。
今回は成功しなかった。しかし明日は別の日だ。どこから再出発するか。どこでも構わないが、やり直すことが重要だ。プロサッカーの下からやり直し、そしてすぐに前へと進んでいきたい。
私は自分自身に幻想を与えたくはない。どん底にしか行けないのならば、どん底まで行く。しかしこれはまだハッキリ言うべきことではないよ。
何かや誰かを愛しているのならば、人は自分のすべてを捧げられるものだ」
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オーナーとしてキエーヴォの復活に人生を捧げる覚悟を見せているペリシエ。数年後にその情熱が実る時が来るだろうか。