ガーナ・プレミアリーグでわざと2つのオウンゴールを決めたインター・アライズのDFハシュミン・ムサーが、永久追放の危機に直面しているようだ。
当該の事件は7月に発生したもの。インター・アライズとアシャンティ・ゴールドの試合は、残り12分の段階で0-5だった。
そして途中出場したハシュミン・ムサーは、なんと自分の側のゴールに2つのシュートを決めるという不可解な行動をし、スコアを0-7にしたのだ。
試合後、ハシュミン・ムサーはメディアに対してこの行動の理由を説明した。
それによれば、彼は「八百長シンジケートがこの試合で1-5のスコアに賭けており、各選手を買収していた。僕はそれを容認しなかったので、その賭けを台無しにしてやった」と話し、八百長を告発したのである。
「試合後にはその行為がテクニカルチームから称賛された。コーチには、ベンチから出してくれれば賭けを台無しにすることを約束していた」とも話し、チームも称賛してくれた…とコメントしていた。
しかし、試合後にはインター・アライズが彼の行動を非難する声明を発表し、真相がよくわからない状況になっていた。
そして、今回ガーナサッカー協会がこの事件に関する起訴を発表。
インター・アライズとアシャンティ・ゴールドに所属している18名の選手と6名の役員に八百長に関与した証拠があるとして、最高ならば永久追放の可能性もあるという訴えを起こしたという。
その中には当のハシュミン・ムサーも含まれているとのこと。
また、その訴えられた人物の中のひとりはアシャンティ・ゴールドの会長兼ヘッドコーチを務めるクワク・フリンポングがいるが、『BBC』によれば彼は八百長の試みを否定しているようだ。
クワク・フリンポング
「我々は常に相手を4-0、5-0で破っているチームなのだから、悪いことは何もしていない。我々は5点を奪い、なぜか彼らのDFがそれに2点を加えた。
なぜアシャンティ・ゴールドのせいにする必要があるのか。これは嫉妬であり、彼らは私達の名前を毀損したいだけだ」