かつてマンチェスター・ユナイテッドなどでプレーした元フランス代表DFパトリス・エヴラ。
サッカー界屈指のジョーク好きと知られる彼だが、実は壮絶な人生経験を送ってきたという。
彼は11歳の時に友達の兄弟が射殺されるのを間近で目撃。「誰かが殴られたり、死んだりする時、自分にとってそれは映画ではなく、人生だった。誇りには思っていない。ギャングの話をする人が嫌いだ。自分にとってはサバイバルだった」と語っている。
また、13歳の時には通学時間短縮のために校長の家に寄宿していたが、性的な虐待を受けたという。『Daily Mail』によれば、その当時の話を自伝にこう綴っているそう。
パトリス・エヴラ
「校長は僕が寝たと思い、僕のことを触ろうとした。
それが間違ったことだと僕は分かっていたので、彼の手を押しのけて、パンチしようとした…。
暗闇のなかで言葉をかわすことはなかったけれど、彼は自分自身に触り、性的に興奮していた。
あの家での最後の晩、僕が家族のもとに帰ることを知っていた彼はついにやり遂げた。僕のものを口に入れたんだ。
数年後にモナコでプレーしている時に警察から連絡があった。
数人の子供から校長への訴えがあり、警察は彼が僕にも何かしようとしていたのかを知りたがっていた。
僕は有名だったし、反応を恐れて、『ない』とウソをついた。確かかと確認されたが、そう答えた。
そのウソをずっと抱えて生きてきた。どれほど後悔しているかは言い表せない」
また、『The Times』のインタビューでは、虐待を告白できなかったことへの後悔も口にしていたそう。
パトリス・エヴラ
「自分は40歳になって母に言うことができた。
母は大きなショックを受けるとともに非常に怒っていた。申し訳ないとも言われたよ。
『あなたが訴えないなら、私が訴える。もし生きてるなら殺してやる』とも言っていた。
『自伝には書いてはいけない。プライベートなパトリスだから』と言われたけれど、『ママ、僕のことではなく、他の子のことを考えて』と答えると、母は理解してくれた。
(被害を告白することで)多くの人を助けることができたかもしれないので、ウソを背負って生きてきたことは自分にとって最大の後悔のひとつだ」
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そんなエヴラはよき理解者であるフィアンセのおかげで自分の過去にオープンになることができたという。