16日にアジア最終予選のオマーン戦に臨む日本代表。
ベトナムに続くアウェイゲームは、予選初戦で敗れた相手へのリベンジを狙う大事な一戦となる。
23歳の田中碧はここ2試合、中盤の一角として先発でピッチに立ち、チームの課題だった後方からのビルドアップを改善。2連勝に貢献した。
一方で、セットプレーのキッカーとしては、特にベトナム戦で結果を残すことができずチームは最少得点にとどまった。
13日の会見で、キッカーとして心がけていることなどについて聞かれた田中は以下のように語っている。
田中碧
「そうですね…。僕自身、セットプレーをずっと蹴ってきた選手ではないので、何が良いボールか、何が悪いのか、今試行錯誤している最中なので何とも言えないです。ただ、ゴールが入っていない、チャンスになっていないというのは事実ですし、それは責任を感じます。自分のクオリティの低さだと思っているので。
まずはクオリティを上げなければいけないのと、(味方がエリア内で)しっかりとデザインしている時、いかにそれを成功させられるようなボールを蹴ることができるかはすごく大事です。せっかくセットプレーを取っているのにチャンスにならなければ相手はファウルする回数を減らさなくて済みます。そういう意味では、僕自身のクオリティをもっともっと上げないといけないことは感じます。
チャンスにできるよう努力しなければいけないですし、それと同時に(相手の)カウンターというのが一番怖さがあるので、そこを避けながらクオリティのあるボールを蹴れればいいのかなと思います。練習します」
田中は川崎フロンターレ時代から、ややクセのあるプレースキッカーとして知られている。
縦に落ちるボールを得意としているが回転数で落とすタイプではなく、またコンディションや芝の相性にも左右されやすいのか軌道が安定しない面があった。
ただ決して精度が低いわけではなく、オーストラリア戦では6分のコーナーキック(※動画52秒~)や55分のフリーキックの場面でそれぞれ遠藤航と酒井宏樹の決定機を生み出している。
16日のオマーン戦に向けてはセットプレーの練習もしっかりできるだけに、引き続き担当するようであればゴールにつながるキックを期待したい。