欧州でふたたび感染が拡大している新型コロナウイルス。そうしたなか、ポルトガルリーグで前代未聞の事態が起きた。

チーム内でコロナ感染があったベレネンセスは、ベンフィカ戦に9人しか選手を揃えられず。そのうち6人はU-23の選手で、しかもGKが2人という陣容だった。

だが、試合は延期されることなく行われ、欠場したベレネンセスMFアルフォンソ・ソウザは「恥ずべき」とツイート。強豪相手に9人で挑むことになったベレネンセスは、開始25秒でオウンゴールで失点…。

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前半だけで7点を奪われたベレネンセスは、後半のピッチに7人しか現われず。さらに、代役MFとして出場していたGKが後半5分に負傷してプレー続行不可能になると、その時点で審判が試合を打ち切った。

かつてベンフィカでプレーしたポルトガル代表MFベルナルド・シウヴァもこの前代未聞の事態に反応。「これはどういうこと?試合が延期されなかった理由を知らないのは自分だけ?」とつぶやいていた。

『Record』によれば、思わず涙していたというベレネンセスの会長は、試合の延期をリーグ側に要請していたと明かしたそう。ただ、試合を放棄した場合は勝点2~5を剥奪される可能性があると伝えられたため、GK2人を含めた9人をどうにか確保したとのこと。

現地では「ポルトガルサッカー史に歴史が刻まれれた…ネガティブな意味で」と伝えられている。ベンフィカのルイ・コスタ会長も「ポルトガルサッカー界の黒歴史だ」と述べていたそう。

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