Jリーグのシーズンは終了したが、まだサッカーのシーズンは終わっていなかった。

12月18日、日本サッカーのセミプロやアマチュアのトップリーグに当たる「JFL」と、全国を9つに分けた「地域リーグ」の間で、昇格降格をかけた『入れ替え戦』が行われたのだ。

対戦カードは、JFL17位のFC刈谷対vs地域サッカーチャンピオンズリーグ1位のクリアソン新宿、そしてJFL16位のホンダロックSCvs地域サッカーチャンピオンズリーグ2位のFC.ISE-SHIMA。

JFL側のホームスタジアムが会場となり、同点のまま90分+延長戦を終えた場合はJFL側が残留するというレギュレーションで行われた。

そして、その結果は以下の通りとなった。

  • FC刈谷 0-4 クリアソン新宿
  • ホンダロックSC 3-2 FC.ISE-SHIMA

地域サッカーチャンピオンズリーグを優勝したクリアソン新宿は、前半アディショナルタイムに池谷友喜が先制点を奪取し、さらに井筒陸也がセットプレーから追加点。2点リードで後半に入り、さらに大谷真史と原田亮がゴールを決めて4-0と勝利を収めた。

一方、地域サッカーチャンピオンズリーグ2位のFC.ISE-SHIMAは、逆に開始直後から3失点という立ち上がり。後半に2点を取り返したものの、1点及ばずホンダロックSCがJFL残留を決めた。

今回JFL昇格を決めたクリアソン新宿は、人材育成やキャリア支援を主に事業を展開するベンチャー企業『株式会社Criacao』を基盤とするクラブ。

そこで働く社員、そして他の会社で働いている社員外選手がミックスされているチーム構成で、プロ選手は1人もいない。

そんなチームがJFLを戦うという意義は何なのか?クリアソン新宿の監督を務める成山一郎氏は、記者会見でこう話していた。

成山一郎

「カテゴリは関係がないといえばと語弊がありますし、勝つだけではないというのもおこがましい言い方にはなるんですが…。

自分たちだけ突っ走って、サッカーをやって勝って、ピッチの中で選手たちだけ喜んで…ということではありません。

対戦相手がいて、審判がいて、僕たちは試合ができる。スタンドの雰囲気にも影響されます。どんなパートナーさんがいるかも僕たちの一蹴りにすごく影響があります。新宿の街が元気なのかどうかでも違います。

その考えていけば、自分たちのサッカーってどこからどこまでがサッカーなのかというのも限りがなくなってきます。

そのようなつながりを感じながらサッカーをしたいと感じますし、そういうつながりがあるから僕たちは強いと思えていますし、思いたい。

どこのカテゴリでもそのようなつながりを感じながら戦っていきたいと思います」

これでクリアソン新宿はクラブが創設されてから初めて全国リーグへの昇格を決め、目標であるJリーグへとまた一つ駒を進めることになった。

一方、FC刈谷は今年JFLへと昇格したばかりであったが、再び東海一部リーグへと降格することになっている。