PK戦の末にリヴァプールがチェルシーを下したリーグカップ決勝。

11対10というPK戦のスコアは、英トップリーグの対戦史上最高記録になるものだった。

ユルゲン・クロップ監督は「自分が見てきたなかで最もスペクタクルなPK戦」と述べていたが、悲運を味わったのがチェルシーGKケパ。

PK阻止の強さを買われた彼はPK戦直前に投入されたが、相手のPKをセーブすることはできず。さらに、11人目として蹴ったPKを失敗し、戦犯になってしまった。

トーマス・トゥヘル監督は「ケパのせいではない、私の責任」と擁護していたが、現地ではあるデータが話題になっている。それは主審が笛を吹いてから、シュートするまでの速さ。

ケパはホイッスルが鳴ってから、わずか0.4秒でシュート。これは、PKを蹴った22人のなかで最も速いものだったそう(平均は2.6秒)。

速く蹴ることはミスにつながりやすく、厄介な状況を速く終わらせたいという選手の心理を表すものと指摘されている。

【動画】これは確かに速い…ケパ、つらすぎるPK失敗シーン

海外のファンたちは「このスタッツはコーチが選手に広めるべき。とても興味深い」、「ずっと前から知られてきたこと。10年前に本で読んだし、クラブはもっと前から知っているはず」、「トゥヘルも笛が鳴った後に深呼吸しろと選手たちに伝えていた」、「行動を変えるだけでは、メンタルの問題は解決しない」、「EUROのPK戦では逆のデータがあったはず。遅いほどミスする可能性が高いっていう」などと反応している。

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