サッカー界にも大きな影響を与えているロシアのウクライナ侵攻。
戦火から逃れるために難民として国外に避難する人達を支援する動きも広がっている。
イタリアのエンポリでプレーする25歳のイタリア人GKグッリェルモ・ヴィカーリオもそのひとりだ。現在はカリアリが保有しているが、もともとはウディネ出身でウディネーゼで育成された選手である。
『Corriere della Sera』によれば、彼は実家にウクライナ難民の母子を無期限で受け入れることを決めたという。
グッリェルモ・ヴィカーリオ(エンポリGK)
「ウディネにある実家にハンナとミランのウクライナ人母子がやってきました。彼らをいつまででも歓迎するつもりです。
お昼すぎに会って、一緒に夕食を食べました。その子はサッカーが大好きで、僕が選手だと聞いて大興奮していましたよ。
僕も深く感動しました。その思いを胸に(エンポリがある)トスカーナに戻りました」
「10日ほど前、ウクライナに支社を持つフリウリの会社を通じて、(難民を受け入れる)可能性が切り開かれたんです。
両親からどう思うかと聞かれ、『このドラマを体験している人達を少しでも手助けできたら素晴らしいことになるよ』と答えたんです。
2人はイタリア語も英語も話せないので、僕らはグーグル翻訳を使っています。
ミランがサッカーをできればとてもいいと思うので、その夢のためにウディネにあるサッカースクールに入れるように父と一緒に取りくんでいるところです。
彼が言語も学べるようにイタリア語の先生もつけてあげたいと思っています。長い間、一緒に暮らすことになると思うので。
彼らは家族の一員になるので、とても嬉しいですよ」
現在、ミラン君の父親はウクライナのドニプロに滞在しているという。
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海外のファンは「世界でこういう人達と出会えたらいいのに」とヴィカーリオ一家のやさしさに感激している。