ブンデスリーガ10連覇を目指すバイエルン・ミュンヘン。第28節フライブルク戦に1-4で勝利したが、まさかの珍事が物議を醸している。

1-3のスコアだった後半39分にバイエルンが2人の選手交代を行った際に混乱が発生。審判団は1人しかベンチに下がらなかったことに気付かず、バイエルンを20秒ほど「12人」でプレーさせてしまったのだ。主審は一旦試合を中断すると数分話し合った末にドロップボールでプレーを再開させた。

『Sky』によれば、主審は「混乱した状況だった。間違った背番号が表示され、キングスレイ・コマンは交代だと気付かなかった。そのために短時間ながらピッチ上の12人の選手がいることになったが、あってはならないことだ。ドイツサッカー協会(DFB)が判断を下す」と説明していたという。

DFBの規則では「資格がない選手を故意に起用したチームは0-2で負けになる」などと記されているというが、フライブルク側が“誤審”に対する控訴を申し立てる必要があるという。

フライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督は「その控訴は理解できない。我々は控訴すべきではないし、する必要もないはずだ。ルールがあるはず」と怒っていたそう。同監督は試合中の段階で「クソくらえ!」と審判に怒りをぶつけていたとか。

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一方、ユリアン・ナーゲルスマン監督は「奇妙な状況だった。(途中投入した)コランタン・トリッソが胃の調子が悪いと訴えてきた。その後、第4審判が間違った背番号を表示した。コマンは自分が交代になると分からなかった。(12人でプレーした時に)2つのクロスボールがあったが、試合を左右するものではなかった」と話している。

第4審判はコマンの背番号である11ではなく29を表示していたようだ(バイエルンの29番は昨季までコマンがつけていたが、現在は誰もつけていない)。

元ドイツ代表ディートマー・ハマンは「これはルール違反だ。ある選手がピッチに入ったら、ひとりは出なければいけない。バイエルンが12人でプレーしたのが、20秒だろうが、5分だろうが、それは関係ない。罰せられるべきであることは疑いの余地はない」と話していたそう。

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