モロッコ代表監督を務めているヴァイッド・ハリルホジッチ氏が、ワールドカップの開幕を前にして解任される可能性が高まっているようだ。
先日、モロッコサッカー協会は新たに代表チームのテクニカルディレクターとしてベルギー人指導者のクリス・ヴァン・ピュイヴェルデ氏を招聘した。
クリス・ヴァン・ピュイヴェルデ氏はクルブ・ブルッヘなど多くのクラブでアシスタントコーチを務めたほか、2015年からはベルギーサッカー協会、中国サッカー協会でディレクターを歴任してきた人物だ。
そして組閣を進めているモロッコサッカー協会は、現在代表監督を務めているヴァイッド・ハリルホジッチ氏を解任することを決断したそうだ。
『HeSports』によれば、すでに協会はハリルホジッチ氏に対して解任を申し出ているとのこと。
そして、協会会長のファウジ・レクジャー氏がタンザニアで行われているアフリカサッカー連盟の会合から帰国次第、解任の手続きを行う予定であるという。
ハリルホジッチ監督はモロッコ代表チームをワールドカップ出場に導いたものの、その予選の中でスター選手のハキム・ジヤシュやヌサイル・マズラウィと対立し、チームから追放していた。
今年に入ってモロッコサッカー協会は「彼らと和解するように」とハリルホジッチ氏に要請していたが、ジヤシュとの関係は改善されていない。
また、6月に行われた3試合の内容についてもサポーターや協会から批判の声が上がっていたと伝えられており、今回ついに大鉈が振り下ろされることになったようだ。
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なお、後任については昨季までウィダード・カサブランカを率いていた元モロッコ代表DFワリード・レグラギ氏が就く予定であるとも伝えられている。