レアル・マドリーで活躍するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール。
彼のダンスセレブレーションに対する発言が物議を醸している。
スペインのエージェント協会会長が「相手をリスペクトしなければいけない。ダンスをしたいなら、ブラジルのサンボードロモに行け。スペインではライバルをリスペクトしなければいけない。猿芝居はやめろ」と発言したのだ。
これに対して、ペレは「サッカーは喜び。それはダンス。本物のパーティだ。人種差別はまだあるが、我々は笑顔を絶やさないためにそれを許すことはしない。我々はこのやり方で人種差別と戦い続ける。幸せになる権利のために闘う」、ネイマールも「ドリブル、ダンス、そして君らしく!ありのままでハッピー。頑張れ、次のゴールで踊ろう」とヴィニシウスを支持する声明を出している。
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そうしたなか、ヴィニシウス本人もこのようなメッセージを出した。
「目の輝きよりも肌の色を重要視している限り、戦争は止まない。
僕はそのフレーズを自分の体にタトゥーで刻んでいる。頭のなかにも永久にある。
それが僕が人生で実践しようとしている姿勢であり、哲学だ。
彼らは幸せは邪魔だと言う。ヨーロッパで勝つ黒人のブラジル人の幸せはもっと邪魔だろう。
でも、僕の勝ちへの意欲、笑顔や目の輝きはそれよりもはるかに大きい。想像もつかないくらいにね。
自分はひとつの発言によって外国人嫌悪と人種差別の被害者になった。でも、昨日に始まったことなどひとつもない。
数週間前に僕のダンスが犯罪扱いされ始めた。ダンスは僕だけのものじゃない。
ロナウジーニョ、ネイマール、パケタ、グリーズマン、ジョアン・フェリックス、マテウス・クーニャ…ブラジルのアーティストからレゲトンシンガー、そして、ブラックアメリカンまで。
世界の文化の多様性を祝うためのダンスだ。それを受け入れて、リスペクトしてくれ。僕はやめるつもりはない。
僕は貧困率がとても高い国から来た。そこでは教育を受けられず…多くの場合、食卓に食べ物がない!
普段の僕は批判に反論するために公の場に出てくることはない。
攻撃されても反論しない。賞賛されても何も言わない。自分は働いている!一生懸命に。
ピッチ内外でね。自分は誰からの資金援助も受けることなく、公立学校の子供たちの教育を支援するアプリを開発した。
自分の名前が入った学校も作っている。教育のためにもっと多くのことをしていく。
次の世代には僕のように人種差別や外国人嫌悪と戦う覚悟を持ってほしい。
僕は常にプロフェッショナルや模範的な市民であろうとしている。
でも、それはピンとこないし、ネット上のトレンドにもならないし、知らない人間のことを攻撃的に話す卑怯者の動機づけにもならない。
こういう話はいつも最後は、謝罪と『誤解している』という言葉で終わる。
だが、人種差別主義者たちにもう一度言う。
自分はダンスをやめない。サンボードロモだろうが、ベルナベウだろうが、どこであろうと」
また、レアルも「選手に対する人種差別的表現には法的措置をとるように法務部に指示した」との声明を出している。