ついにグループステージ第3節を迎えたFIFAワールドカップ・カタール2022。
カタールは大会の歴史上初めて「連敗スタートの開催国」となり、すでにグループステージでの敗退が決定。最後の試合でオランダを相手に戦うことになった。
5-3-2の形でかなり守備的なシステムを形成し、オランダの攻撃を止めながらチャンスを伺うというスタイルで臨んだ。
それに対してオランダはいつもどおりの3バック。ボランチにはデ・ローンとデ・ヨング、前線にはクラーセン、デパイ、そしてガクポが配置されていた。
押し込む展開が続く中、27分にカタールの分厚いディフェンスを切り裂くオランダ。左サイドからガクポがクラーセンとのワンツーで中央へと切れ込み、自らシュートを放つと、これがゴール右隅へと決まった。
ガクポはなんとグループステージ3試合で3ゴール目。若きアタッカーが状況を打開するためのリーサルウェポンとなっている。
さらに後半開始直後にオランダは追加点を奪取。右サイドからドゥムフリースがクロスを入れると、ファーポストで余ったデパイがトラップしてシュート。キーパーが弾いたところにデ・ヨングが詰め、ゴールに押し込んだ。
後半もカタールはなかなか攻撃に出られない時間が続き、オランダが試合をコントロール。ヤンセントベルフハイスのコンビネーションで決めたシュートがVARでゴールと認められなかった場面もあったが、危なげなく2-0で勝利を収めることに成功している。
これでオランダは2勝1分けで決勝トーナメントに進出することが決定。その一方、カタールは大会史上初となる「開催国が勝ち点を1も取れない」という屈辱を味わうことになってしまった。