30日、カタールワールドカップのグループD第3節で、チュニジアとフランスが対戦した。
チュニジアサポーターが大挙詰めかけた一戦。フランスはすでにラウンド16進出を決めており、ターンオーバーで前のデンマーク戦から10人を変更。一方のチュニジアが勝ち抜けるためには勝点3の獲得が最低条件であり、3-4-3のシステムで攻撃的に臨んだ。
8分、チュニジアの10番ワフビ・ハズリのフリーキックをナデル・ガンドリが合わせてゴールネットを揺するも残念ながらオフサイド。しかし控え中心のフランスに対してチュニジアのほうが明らかに勢いは良く、持ち前の技術と力強さでゴールに迫るシーンが目立った。
後半に入り58分、チュニジアはユスフ・フォファナから中盤でボールを奪うと、ハズリがドリブルで中央を突破。体を伸ばして放った左足のシュートはコロコロと転がり、ゴール右隅に吸い込まれた。
待望の先制点を手にしたチュニジア。フランスはキリアン・エムバペやアントワーヌ・グリーズマン、ムサ・デンベレなどを次々と投入し同点弾を目指したが、サポーターの強烈な後押しを受けるチュニジアはゴールを許さない。
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終了間際、フランスのグリーズマンが劇的同点弾!かと思われたシーンも、試合終了のホイッスルが鳴った後にVARが介入。オンフィールドレビューの結果ゴールは取り消された。
チュニジアは前回王者フランスを1-0で破る大金星。しかし、裏で行われていた試合でオーストラリアがデンマークに勝利したため、残念ながらグループステージ敗退が決まった。