かつてガンバ大阪やヴィッセル神戸、セレッソ大阪などで長くプレーし、日本代表でも16試合に出場したMF橋本英郎が、現役引退を発表した。
ガンバ大阪のユースからトップチームに昇格してから25年、43歳までプレーを続けた末の引退。19日にパナソニックスタジアム吹田で行われた記者会見では、そのキャリアのなかで所属した各クラブについて以下のように話していた。
橋本英郎
「一言で言うならば、『ぼろぼろになるまでサッカー人生を続けられた』ということです。
ガンバ大阪のジュニアユースからトップに上がることができましたが、まだプロになれるかどうかもわからない選手でしたし、1年目も練習生という形で半年間のみでした。そこからなんとか勝ち抜いて、一つずつ超えていきました。
その中で嬉しかったのは2005年にガンバ大阪でJリーグのタイトルを取れたこと。そこで人生のステージが変わったと感じました。ワールドカップには行けませんでしたが、日本代表にも参加させてもらいましたし、そのような世界にも道を開いてくれたのがガンバ大阪だったと思います。
2011年に膝の前十字靭帯に怪我をしてしまい、そのままチームを退団しました。その後ヴィッセル神戸に移籍しましたが、この33歳のシーズンが自分の人生のなかで最も厳しかった1年でした。
J2に降格しましたし、25年間のなかで最も負けました。ただ、J2では1年で昇格することができました。J1に戻れるというみんなの目標が一致して戦う楽しさを実感できましたし、それが43歳まで続けられる原動力になりました。
その後はセレッソ大阪に行かせてもらいました。僕の出身は大阪府の南なので、地元のチームでした。ガンバとはライバルだったので、そこでプレーできるとは思っていませんでした。
加入するという話になったときには、親族や小学校、中学校時代の友達まで喜んでくれたというのが印象に残っています。