近年のサッカー界でお馴染みとなったVAR(ビデオアシスタントレフェリー)。
現在、モロッコで行われているFIFAクラブワールドカップでは、初の試みが行われている。VARの介入があった場合、審判はマイクを通じてスタジアムの観客にそれを伝えるというものだ。
FIFA審判委員会のピエルルイジ・コッリーナ氏は、fifa.comでその理由をこのように説明している。
「この試みを行うことにした理由は、VARの介入後に審判が下した判定をサッカー関係者、つまりスタジアムにいる観客やテレビの視聴者によりわかりやすく伝えたいという要望があったためだ。
言語が問題のひとつになる可能性があるため、今クラブW杯が最適だと考えた。多言語で行われる大会であり、6つの大陸全てからチームや観客が集まるためだ。
長年、アメリカンフットボールのNFLではこのやり方をしており、他のスポーツでは経験がある。審判たちもかなり安心しているようだ。
サッカーでは言葉が問題になるかもしれない。特に母国語でない言語でアナウンスしなければならない場合に。
簡単ではないかもしれない。だが、アナウンスは非常に簡素なもので、審判たちも満足するはずだと強く確信している」
NFLでは反則があった場合に審判がマイクを使ってアナウンスするのがお馴染み。当然、言語は英語だ。
NFL Referee Ed Hochuli has retired after 25+ years...
His best calls are AMAZING! 🤣 pic.twitter.com/4wmEY8etw0
— NFL UK (@NFLUK) March 8, 2018
ただ、サッカーの場合は言語が問題になりえるかもしれないとのこと。
このアナウンスは今夏の女子ワールドカップでも導入される可能性がある。