「名選手、名監督ならず」とはよく聞かれるが、実際監督になるのはほとんどが元名選手であったりするのがスポーツ界だ。

ただ、もちろんその中でも全くプロ選手としてのキャリアを持っていないにもかかわらず、指導者として成功を収める者も…。

ジョゼ・モウリーニョ

指導したクラブ:ベンフィカ、ポルト、チェルシー、レアル・マドリー、インテルなど

2000年代に最も成功を収めた監督と言えるジョゼ・モウリーニョ。父親はポルトガル代表にも入ったことがあるサッカー選手であり、その足跡を辿ることを願っていたものの、プロになるためのアスリート能力を欠いていた。そのため若くしてコーチングを志し、リスボン工科大学でスポーツ科学を学ぶ。

そしてイギリスのサッカー協会が主催するコーチングコースを学び、1990年にヴィトーリア・セトゥバウのユースでコーチに就任。そして1992年に語学力を買われて通訳としての活動を始め、ボビー・ロブソン氏の下で働くとともに、プロの指導者としての技術を学んだとか。

そしてボビー・ロブソンとともにバルセロナへと移ってアシスタントコーチとなり、さらにルイス・ファン・ハールの下でも働き、自身のコーチングスタイルを確立していったという。