先日大きな問題となったマンチェスター・シティのファイナンシャル・フェアプレー制度違反。

2009年から2018年までの間に100ケース以上のファイナンシャル・フェアプレー制度違反行為が行われていたとされており、プレミアリーグからの訴えが行われている。

スポンサーシップの金額を意図的に改ざんすることによって本当の収益額を隠蔽していたり、選手や監督の契約について内容を隠していたとされる。

また、2018年から現在の間にはそれらの調査に協力を行わなかったとのことで、今回プレミアリーグから訴訟を起こされるに至ったという。

もしコレが有罪だと認められた場合、プレミアリーグからの降格処分、ポイント剥奪、補強禁止処分、支出の制限、さらに過去のタイトルの剥奪などの罰則が課される可能性があるという。

ただし、これらの裁判にはかなり長い時間が必要になるようだ。かつてニューカッスルでマイク・アシュリー会長の代理人を務め、ダービー・カウンティやシェフィールド・ウェンズデイでファイナンシャル・フェアプレーの訴訟に関わったニック・デ・マルコ弁護士は、『Times』でこれらの状況が2027年まで続く可能性を示唆したそう。

ニック・デ・マルコ

「私はダービー・カウンティとシェフィールド・ウェンズデイでファイナンシャル・フェアプレーの訴訟に取り組んでいた。

これらについては、どちらも2年の間に2回の請求が行われ、その裁判が終了するまで1年半がかかっていた。

今回は14年間に渡る115件の起訴項目があることを考えれば、これらの手続きがさらに長い時間を要することになっても、驚くべきものではないだろう」

なお、『Watchstone Group』のCEO兼法務顧問であるステファン・ボストン氏も、以下のように状況を分析しているとのこと。

ステファン・ボストン

「これらの申し立ての深刻さを考えれば、懲戒のプロセスが完了するまでに長い時間を要することを意味する可能性は高い。それだけで2年以上がかかっても驚くことではない」

【関連記事】「性的暴行事件で告発された」有名サッカー選手たち

マンチェスター・シティはこれらの状況に対処するため、かつてボリス・ジョンソン首相の弁護士でもあったロード・パニック氏を招聘。彼には時給5000ポンド(80万円)の報酬が支払われるとも伝えられている。

【厳選Qoly】日本代表、「初招集」と驚きの「電撃復帰」があるかもしれない5名