4万人以上が亡くなる甚大な被害が出ているトルコ・シリア大地震。
トルコのハタイスポルに所属していたクリスティアン・アツは死亡が確認された。
古巣クラブやかつてのチームメイトたちは31歳の若さで亡くなった彼の悼むメッセージを出している。フィテッセでともにプレーしたハーフナー・マイクも哀悼のメッセージを送った。
古巣であるニューカッスル対リヴァプール前では彼に拍手と黙祷が捧げられ、スタンドの家族もそれを見守っている。
アツは地震発生前日の2月5日に行われたカズムパシャ戦で終了寸前に値千金の決勝ゴールを決めていた。ただ、そのゴールが彼の運命を変えたかもしれないようだ。
『Record』によれば、アツの死亡が確認される前の段階でハタイスポルのチームマネージャーはこう述べていたという。
「地震が起きる前のガジアンテップ戦でアツは監督にもっと試合でプレーしたいと伝えていた。
彼は興味のあるクラブが見つかれば退団できるかを尋ねていた。
監督はそれを受け入れた。彼は(英国にいる)家族のもとに行くつもりだった。
だが、監督はカズムパシャ戦で彼にチャンスを与えると、アツは非常にいいプレーをして、決勝ゴールまで決めた。試合後には絆ができた…。
彼は飛行機のチケットを持っていた。だが、いいプレーをしたので残ることを選んだ」
アツは出国する航空券まで手にしていたが、前日の試合でいいプレーをしたために残留を決断していたそう。
トルコの移籍市場は2月6日に締め切られる予定だったが、地震の影響で18日まで期間が延長された。
本田圭佑も「トルコ地震でサッカー選手が亡くなってるのを見て、いつも以上に他人事に思えない。サッカーをしに海外に挑戦しても地震で死ぬ可能性もある。んーなんやろうな。。無念でしかないよな。。」とツイートしている。