UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦でPSGを撃破したバイエルン・ミュンヘン。
2ndレグでチームを救ったのは、DFマタイス・デリフトだった。
GKヤン・ゾマーがいなくなったゴールに決定的なシュートを打たれた際、決死のスライディングで間一髪クリアしたのだ。
あの場面で失点していたら試合はPSGに傾いていた可能性があり、まさに勝負を分けるビッグプレーだった。
【動画】救ってくれてありがとう!ゾマーが感謝したデリフトの神クリアシーン
試合後、スイス代表のゾマーは自分を救ってくれたデリフトのゴールカバーに感謝。「彼の玄関先にトラックいっぱいに積んだスイス製チョコレートを送るつもりさ。彼が僕を救ってくれたやり方はすごかった」と約束していた。
ただ、『Münchner Merkur』によれば、ゾマーはこの約束を果たそうとしたものの、想定外の結末になったとのこと。
実際にスイスのKägi社のチョコバー(ミルクチョコでコーティングされたウエハース)700キロがトラックに積まれ、3時間半かけてミュンヘンまで運ばれた。
しかし、同社の広報は「ミュンヘンまで10分というところで悪い知らせが入りました。チョコを積んだトラックを引き渡すことが正式には認められなかったんです。3時間以上もかけた後だったのでひどく失望しました」と話しており、バイエルン側が受け取りに難色を示したとか。
そこで700キロものチョコを積んだトラックは行き先をミュンヘンにあるフードバンクに変更。チョコは困窮者を支援する施設に寄付されることになった。
フードバンクの担当者は「どんな背景なのかははっきりとは知りませんでした。ただFCバイエルンからのものだと。チョコは今週から普段の配給に含まれることになります。28か所の配布場所すべてに行き渡らせるようにします」と大歓迎していたそう。