来年行われるパリ五輪に出場できる年代のU-22日本代表チームは、このインターナショナルマッチウィークで欧州への遠征を行っている。
24日には欧州のみならず世界レベルでも強豪とされるドイツ代表と対戦し、2-2と引き分けることになった。
大岩剛監督率いるU-22日本代表は、この試合に合わせて4-4-2に近いフォーメーションを形成。最終ラインには内野貴史、西野隆矢、木村誠二、加藤聖の4枚が並び、ボランチには川崎颯太と山本理仁が先発。左には追加招集の佐藤恵允、右には山田楓喜が起用され、前線は細谷真大と鈴木唯人が配された。
序盤からドイツ代表の攻撃を受ける展開になったものの、そこではGKの鈴木彩艶がスーパーセーブを見せ、失点を逃れることに成功。
ところが39分にはドイツ代表のFWヌガンカムを内野貴史がペナルティエリア内で倒してしまい、PKが宣告される。これを決められて失点し、スコアは0-1に。
しかしながらその3分後、苦しんでいた日本代表がチャンスをものにする。左コーナーキックからニアで西尾がコースを変え、ファーでフリーになっていた佐藤がヘッド!失点からまもなく試合を降り出しに戻した。
さらにハーフタイムを終えた直後、西尾のロングボールからドイツのDFアスタがバックパスを失敗。それをキッカケに細谷真大が追加点を決め、2-1と逆転に成功した。
ただ、ドイツ代表も黙ってはいなかった。49分には右サイドのスペースに飛び出したアスタからのクロスをアンスガー・クナウフがさらに折り返し、フセインバシッチがゴールに押し込む。これでスコアは2-2とタイに戻る。
その後はテストマッチということもあってお互いに多くの選手を入れ替えながら戦い、かなりオープンな展開にもなったものの、次のゴールは生まれず。
ドイツ代表もホームでの戦いとあってかなり激しい攻撃を仕掛けてきたものの、GK鈴木彩艶が再三の好セーブでピンチを凌いだ。
そして最終的に試合は2-2の同点で終了。日本代表は欧州の強豪ドイツ相手に「苦しい時間を耐え、チャンスを上手くゴールに繋げる」試合をし、なんとか引き分けという結果を導くことに成功している。
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なお、U-22日本代表はこのあと日本時間28日の午前2時からベルギーU-21代表チームとのテストマッチに臨む予定となっている。