現在、スポーツ界において日本以外の他国にルーツを持つアスリートの活躍が目立っている。
3度目のWBC制覇により日本中を沸かせた野球のラーズ・ヌートバーはアメリカ人の父を持ち、バスケットボールのNBAで活躍する八村塁も日本人の母とアフリカのベナン人の父の間に生を受けた。
日本サッカー界も他国にルーツを持つ選手たちが代表で活躍してきた。今回の日本代表でも父親がガーナ人のFC東京DFバングーナガンデ佳史扶の招集が話題となっている。
そこで今回は、日本代表でプレーした5人の代表的な選手を紹介する。
シュミット・ダニエル
ルーツ:日本、アメリカ
アメリカ人の父と日本人の母を持つシュミットはアメリカで生まれ、幼いときに仙台市に移り住んだ。愛称はダン。
中央大時代は川崎の特別指定選手を受けるほど実力が評価され、大学卒業後は地元のベガルタ仙台に入団。期限付き移籍先のロアッソ熊本、松本山雅FCで経験を積み、復帰後は仙台でゴールマウスを守った。
2019年7月にベルギー1部シント=トロイデンに移籍し、コンスタントに出場を重ねている。昨年開催のカタールワールドカップのメンバーにも選出された。
宮城県の東北学院中ではフィールドプレイヤーを務めていたが、体育の授業でボールを奪われたことから挫折。一時バレーボール部に入部するほどショックを受けていたという。
その後はサッカー部に復帰。東北学院高に進学してからGKに転向した異色の経歴を持っている。