後藤靱雄
ルーツ:日本、ベルギー
他国にルーツを持つ選手の元祖と言われる後藤は、ベルギー人の父を持ち、関西学院大サッカー部で主将を務めるなど関西では名手として知られる選手だった。愛称は「ゴットン」。
1930年、1934年の極東選手権に臨む日本代表に選出され、主にセンターバックでプレーしたといわれている。A代表では4試合に出場した。
神戸市にある自身が所有する屋敷・倚松庵を文豪の谷崎潤一郎に賃貸していたが、谷崎に立ち退きを要求しても1年も居座られるといった苦労も経験したという。
酒井高徳
ルーツ:日本、ドイツ
日本代表、ブンデスリーガで大活躍した酒井は、ドイツ人の母と日本人の父の間に生まれた。
アルビレックス新潟の下部組織を経てトップチームに昇格し、2011年12月からドイツ1部シュトゥットガルトへ移籍。一時はドイツ代表やアメリカ代表が招集に興味を持つほどのセンセーショナルな活躍を見せた。
両サイドバック、ボランチなど複数ポジションをこなすユーティリティ性、ハンブルガーSVでキャプテンを務めるほどのけん引力、利き足を問わないキック精度、豊富な攻撃参加のアイディアと、サイドバックとして理想とされる技術を高水準で体得している。
その実力の高さから、2018年、27歳での代表引退は「早すぎた」との声がたびたび上がる。
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Jリーグ復帰後はヴィッセル神戸に入団し、今季は4試合2得点でリーグ首位の原動力となっている。